FUZZY PAW INC., USA. PRICE: $ 24.95

『ドッグズ ワーク トゥー:ザ ゲーム セット』。ファジーポウ社製、アメリカ。大きさ(箱):20.5 cm × 22.5 cm × 4.5 cm 。価格:24.95ドル。これはワーキング・ドッグ(働く犬)に関する教育用ビデオとボードゲームのセットです。「DOGS WORK TOO. YES, THEY DO(犬だって働くんだ。ホントだよ)」というタイトルのこの商品は、働く犬たちのことを子どもから大人まで、ビデオとボードゲームを通して楽しく学ぶことがコンセプトです。この商品を楽しむためには、まずビデオを見ることからはじめます。ビデオではファズ・イー・ポウというイヌ(犬のきぐるみを着たお兄さん)が案内役となり、ワーキング・ドッグの説明をします。このファズの他に、ファズの飼い主のミスター・スタティック・マウス(ミスター無口)、ネコのハブ・キャット、もの知りの缶オジサン、アル・ウミナムさんなど、かなりシュール(?)なキャラクターたちが登場します。子供向けのTV番組では、日本でも最近主流になってきたコンピュータ・グラフィックスを多用し、楽しい映像を作り上げています。このビデオでは、盲導犬、牧羊犬、そして放火探知犬の3種類のワーキング・ドッグを解説しています。それぞれの働くイヌたちの歴史や現在の活動などを、資料映像や現地取材映像を紹介しながら、実際の訓練士や、そのイヌたちとともに働いている人たち自ら、イヌたちの仕事を説明します。中でも興味深かったのは、放火探知犬。ワシントンDCのコロンビア放火調査隊に勤務するガーリックという名のイエローラブ。彼は調査員とともに火事が鎮火した段階で現場に入り、出火元を特定のための調査をします。このガーリックは放火に使われる出火触媒を探知できるように訓練されていて、出火元の特定と同時に、放火の疑いがある触媒に反応し、調査官に教えるのです。約40分のビデオですが、スイス軍から始まった盲導犬の歴史を当時の貴重な映像とともに知ることができたり、アメリカに牧羊犬が盛んに導入された1930年代に比べ、現在牧場自体の数が、3分の1に減って、牧羊犬がその働き場所を失っている事実、そして警察犬や麻薬犬、爆破物探知犬だけでなく放火探知犬までアメリカにはいると言うことなど、それぞれのイヌの仕事について、なかなか勉強になりました。さてボードゲームですが、ゲームを始める前に、このビデオでワーキング・ドッグについて予習をします。さいころを振って、すごろく式にコマを進め、ホネのマークがあるところで止まったら、カードをめくり、右隣の人にカードに書いてあるワーキング・ドッグに関する質問をします。このように質問に答えながらコマを進め、ゴールを目指します。このような商品を見つけると、つくづくアメリカがイヌに関して先進国であることを痛感します。日本でも、はやく多く人たちがイヌの素晴らしい能力を理解し、イヌとの関係におけるモラルを高め、広くイヌが活躍できる社会になって欲しいものです。
雑誌『WAN』(ペットライフ社刊)1999年10月号掲載