![]() |
||||
| 『ア・ドッグ・オブ・フランダース - ビデオ』、パラマウント ア・ヴィアコム社、アメリカ。価格:$ 12.99。これ1959年にアメリカで制作された「フランダースの犬」の映画のビデオ(英語版)です。アメリカが映画化したのは、今年(1999年)に公開される最新ハリウッド版「フランダースの犬」で3作目。第1作はなんと半世紀以上前の1935年に制作され、今回紹介している作品が2作目のものです。原作はウィーダ女史によって、1872年にイギリスで刊行されました。日本でも大正時代に童話として普及したそうです。さてこの「フランダースの犬」、日本人なら知らない人はいないほど有名な作品ですが、舞台となる本国ベルギーでは最近までほとんど知られていなかったという話は意外と有名です。この物語を世界的に有名にしたのは日本と言っても過言ではないようです。そのきっかけとなったのは、1975年から始まったTVアニメシリーズ「世界名作劇場」の第1作シリーズで1年間放映された「フランダースの犬」。このシリーズにより多くの日本人がこの物語を知ることになり、これがきっかけでたくさんの日本人観光客がベルギー、アントワープを訪れるようになり、ネロとパトラッシュの記念像まで建てられるようになりました。今回の商品である映画のビデオですが、日本人が皆知っているあのあまりにも切なく悲しい衝撃的な結末とは違い、ハッピーエンドなのです。つまり原作とは異なるラストシーンにしています。そして今年公開予定のハリウッド版「フランダースの犬」のラストシーンに関して、日本人グループが、原作に忠実にしてほしいとの呼びかけを行うなど、ちょっとした物議を醸しだしています。その後の噂では2タイプのラストシーンが用意され、日本や韓国など原作が親しまれた国で公開される悲しい結末バージョンとハッピーエンドのバージョンがあるようですが・・・どうなるのでしょうか?確かに今回の商品も含めハリウッド版がハッピーエンドにした理由もマーケティング思考からだけでなく、子供が見る映画としてはあまりにも救いようがなさ過ぎる結末と考えるのもわかるような気がするし、また、この原作に対してたぶん世界で一番の思い入れがある日本人の気持ちも理解できます。ちなみに1997年に日本で劇場版映画としてリバイバルした「フランダーの犬」の結末は原作と同じですが、TVシリーズ当時と同じ黒田昌郎監督もこの悲しいラストシーンではネロとパトラッシュの死をあえてぼかす演出をしています。あまりにも純粋で美しく、だからこそ切ない少年と犬の2つ魂の物語。私は2種類のエンディングの両方を見て、自分がどのように感じたのかを自分なりに考えればよいのではないかと思います。ところでこのパトラッシュのモデルはブービエ・デ・フランダースという気は優しくて力持ちな牧牛犬。カワイイです。 | ||||