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| 『ドギー・ファート・エクスティングィッシャー』、レイド・バック・エンタープライゼズ社、アメリカ。高さ: 20 cm。価格:$ 6.95。これは犬用の「オナラの消臭器」です。Fart(ファート)はオナラ、Extinguisher(エクスティングイッシャー)は消すものを意味します。英語で消火器のことをファイヤー・エクスティングイッシャーと言い、商品名からもわかるようにこれは消火器のデザインを真似たパロディー商品です。一番上の取っ手に付いている赤いレバーを引くと、フローラル系の香りを噴霧して消臭します。香水、コロンなどの化粧品はもちろんのこと、ポプリ、お香、アロマ・キャンドルなど、「香り」の商品が数多く売られ、一時のアロマテラピー(芳香療法)ブームを過ぎて、今ではそれらの商品が生活に密着した必需品のようになってきました。しかし心地よく嗅覚を刺激する「香り」を人間が生活に取り入れた歴史は、実はたいへん古く、今から15万年前のネアンデルタール人の遺跡からは香りのよい木を炊いていたと思われる跡が数多く発見されています。また、あのエジプトのクレオパトラがこよなくバラの香りを愛したことは有名な話ですが、毎日のようにバラの香水風呂に入り、バラの香油でマッサージをしてもらっていたそうです。誰が計算したかわかりませんが、今のエステサロンの料金で言えば、毎日20万円くらいかかるそうです。中世になりアルコールが発見され、いろいろな香りを溶かす特性を持っていることから、今で言う「香水」の歴史が始まります。15世紀のイタリアでは修道院で香水が作られ(「子犬」という名前の香水があったそうです)、やがてそれはフランスに伝わり、貴族たちにより「香水」は文化にまで磨き上げられました。そのフランスのパリを最近賑わしているニュースはパリのメトロ(地下鉄)を運営するパリ市交通公団の新サービス。より快適に利用してもらおうと駅構内に香水を振りまくことを計画しているそうです。さて話はだいぶ香りのよい方向にそれてしまいましたが、犬を飼っている人なら誰もが経験する「イヌのオナラ」。我が愛犬たちはオナラをしても平気な顔している。そんなナチュラルな君たちがスキ!とは思える。でもクサイ。人間の何万倍も嗅覚がある君たちは、これが臭くないのか!とツッコミたくなるくらいクサイ! だからジョークとして作ったように見えるこの商品も、「こんな商品欲しかった」という愛犬家たちの熱い声援が聞こえてくるような気がします。 | ||||