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| 『ドッグ&ラビット 』 再生産番号:0369、パジャ社、スペイン。価格:4,000ペソ。このゼンマイ仕掛けのブリキの「犬と兎」のおもちゃのオリジナルは1928年に製作され、1954年に生産中止になったもので、当時と同じ材料、同じ製作方法によって5000個限定で作られたリプロダクションです。パジャ社は老舗のブリキのおもちゃのメーカーで、スペイン、バレンシア地方のアリカンテにあるイビという 小さな村で1902年(明治35年)に創業しました。1920年〜30年代に、数多くの車や鉄道などの乗り物のオリジナルモデルを発売し、それらのデザイン、品質が高く評価され、広く世間に知られるようになりました。パジャ社はスペインを代表するメーカーに止まらず、やがて多くの愛好家を熱中させる世界的なメーカーになりました。"ブガッティ35"などの自動車のオリジナルモデルは史上最高の作品と言われ、コレクターたちの間ではかなりの高額で取引されているようです。ところで、この「犬と兎」のモデルはパジャ社では珍しい動物モデルで、ゼンマイを巻くとピョコピョコ跳ねるおもちゃです。ヨーロッパの伝統的スポーツであるハンティングをモチーフにしたもののようです。世界的おもちゃコレクターでテレビでもお馴染みの北原照久氏(ブリキのおもちゃ博物館・館長)によると、「ブリキ」という言葉はオランダ語の光る板、ブリク(blik)が語源で、日本にブリキのおもちゃが入ってきたのは明治初期、当初はドイツからの輸入玩具だったそうです。第一次世界大戦の後にはドイツにかわり日本がブリキのおもちゃの生産大国になりました。その後昭和13年頃から一時政情不安や第二次世界大戦などでブリキのおもちゃの生産は中止・低迷を繰り返したのですが、昭和38年にはブリキのおもちゃは日本の輸出玩具の六割を占めるまでになり、日本のブリキのおもちゃの第二次黄金期を迎えました。しかし、その後は時代と共に衰退し、今ではノスタルジックなアンティークおもちゃのジャンルになっています。ところで、スペイン原産の犬にはとても古い犬種がいます。その多くがエジプトやローマから持ち込まれた犬のようで、歴史的にもスペイン人は犬との付き合いが長いのです。ちなみにスペイン語で犬は「perro(ペロ)」、響きがかわいいですよね。この商品もそうですが、ながめていて心落ちつくものや動物がちゃんと社会で評価される時代になってほしいものですね。 |
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