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| 『 デイヴィ&ゴライアス ビデオ』 ハートランド VCI ホームビデオ、アメリカ。価格:各9.99ドル。これはデイヴィ・ハンセンという男の子とゴライアスという彼の愛犬が主人公の、立体アニメーション(人形が動く)の教育番組のビデオです。この番組はアメリカ・ルター派教会が1962 年に制作を始め、約10年間続きました。1994 年に過去の番組の中の6つのエピソードを、1〜6巻のビデオシリーズにしました。右の写真の商品は第1巻「新年の誓い」です。妹のサリーを決して怒鳴りつけないことを、新年の誓いにしたデイヴィが、ついいつものように怒鳴ってしまいそうになり、誓いを守るためにサリーと口を利かなくなる。妹サリーはそんな兄デイヴィがもう自分のことを愛していないからだと勘違いをして家出をしてしまい、さあたいへん・・・というお話。教会が制作していたため、クリスマス、ハロウィーン、イースターなど、どの内容も宗教的、道徳的色合いが強いエピソードがほとんどです。そのため内容がやや説教臭く、さらには段取り的なセリフと人形劇特有の動作の「間」が作り出す、不思議な世界がこのビデオにはありました。たしかに教育番組なのだから仕方がないし、スリルもサスペンスもバイオレンスも一切ないので、かえってこのイノセントさが新鮮に感じられるところも多くあります。ずいぶん前にここで紹介した「ウォラス&グルミット」も同じように人間と犬を主人公にした立体アニメーションですが、今ではすっかり有名になってしまいましたね。どちらもこの立体アニメというたいへんな手間と時間をかかる手作りだからこそ、今やコンピュータ・グラフィックなどにはない、人の手の体温を感じる素朴な優しさがあります。この作品の作者であるアート・クロキー氏は世界中にファンを持つ「GUMBY(ガンビィ)」という緑色の板に手足が付いたようなキャラクターの立体アニメの作者としての方が有名です。ところで主人公たちのデイヴィとゴライアスという名前は、旧約聖書のサムエル記の中にある有名な物語「ダビデとゴリアテの戦い」から付けたものだと思われます。イスラエルとペリシテの戦いの際、ペリシテの巨人戦士ゴリアテ(身長約3m)と少年ダビデが1対1で戦い、ダビデが投石の一撃でゴリアテを倒しイスラエルに勝利をもたらすというお話です。聖書から名付けるところが教会らしいのですが、あえて決闘する2人の名前を飼い主と愛犬に付けなくてもいいのになあ・・・。 | ||||