DAPOL,ENGLAND PRICE: £15.00

『 ドクター・フーK9 フィギュア』ダポル社、イギリス。全長:8 cm、体高:4 cm。素材:プラスチック。価格:15.00ポンド。これはイギリスBBCの S F テレビドラマ「Doctor Who(ドクター・フー)」に登場する K 9(ケイ・ナイン)という名の犬型ロボットのフィギュア(人形)です。
 「ドクター・フー」は「TARDIS(タルディス)」という電話ボックス型のタイムマシンで、時空間を自由に旅をする主人公『ドクター』が様々な時代で難事件を解決するS F アドベンチャーです。1963 年から 30 年以上も続いたこの超長寿番組は、イギリスではもちろんのこと、世界中にいまだに多くのカルト的ファンを持っています。その30年間で『ドクター』は7回世代交代をし(各世代ごとに役者が変わる)、トム・ベイカー(写真右)が演じる4代目のドクターの愛犬がこのK 9なのです。名前のK 9(ケイ・ナイン)は犬を意味する「Canime」の記号化したもので、ドラマの中では頼もしい助手で、言葉を話し、優れた頭脳でドクターをサポートします。日本ではほんとんど知られていないこの「ドクター・フー」ですが、かつて NHK でも放映されていたそうです。
 カレル・チャペック(1890〜1938:チェコの作家・「ロボット」は彼による造語。愛犬を描いた絵本「ダーシェンカ」も有名)の戯曲に始まるロボットの歴史を調べたところ、この愛らしいK 9は、初めてS F に登場した犬型 ロボットのようです。またもう一つ特徴的なところは、K 9が友好的なロボットであることです。日本ではロボットと言えば「鉄腕アトム」などに代表されるように、昔から人間を助けてくれる友好的なイメージが強いのに対し、欧米では、「人間対ロボット」という対峙する存在としてのロボットが主流でした。良きパートナーとしてのロボットを犬型にしたイギリス。こんなところにも愛犬文化をうかがうことができますね。(流行に敏感な当研究所としましては、今回の商品は昨今ブームのフィギュアにしてみました)
雑誌『WAN』(ペットライフ社刊)1997年9月号掲載