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| 『ウォラス&グロミット:ザ・ロング・トラウザーズ』[1993年作品・30分](写真右)+『ウォラス&グロミット:ア・グランド・デイ・アウト』[1989年作品・25分](写真左)、イギリス、BBCビデオ。規格:VHSビデオ/NTSC、価格:各$ 9.00。 これらは呑気で頼りないでもどこか憎めないウォラスと、知的で誠実な彼の愛犬グロミットを主人公にしたイギリスの“クレイ・アニメーション”作品のビデオです。“クレイ・アニメーション”とは粘土(clay =クレイ)でできた人形やものを動かして創るアニメーションのことを言います。まずは『ウォラス&グロミット:ザ・ロング・トラウザーズ』。“ロング・トラウザーズ”とは「違うズボン」という意味で、ウォラスがいつもと違うズボンを履く羽目になり、トラブルに巻き込まれてしまうお話です。その「違うズボン」とは、ウォラスがグロミットの誕生日にプレゼントした“テクノ・トラウザーズ”のことで、ウォラスのかわりにグロミットを散歩まで連れて行くズボン型のハイテク歩行ロボットです。その買い物のため懐具合が寂しくなったウォラスは自宅の一部屋を貸すことにし、その部屋を借りに現れたのが一匹の怪しいペンギン。彼は実は指名手配中の泥棒だったのです。壁や天井まで歩ける“テクノ・トラウザーズ”に目をつけたペンギンはこのいつもと違うズボンをウォラスに履かせ、リモコン操作でダイヤモンドを盗むことを計画しました・・・これは1993 年にアカデミー賞最優秀アニメーション作品に選ばれています。もう一つの作品が『ウォラス&グロミット:ア・グランド・デイ・アウト』。クラッカーにチェダーチーズをのせて食べるのが大好物のウォラスが、グロミットとチーズを食べに月にロケットで行くというお話。(あちらでは月はチーズでできていると言われているようです)どちらの作品もイギリスらしいユーモアと不思議な生活感に溢れ、とてもクリエイティブで、細かいところまで丁寧にしかもセンスよく創られています。特に愛犬グロミットのキャラクターがいい! 朝食のトーストかじりながらプラトンを読み、機械の修理もこなすほどエレクトロニクスに精通し、しかも主人であるウォラスを愛し彼を放っておけないグロミット。こんな犬と暮らせたらさぞ幸せだろうと思います。この二人の関係を見ていると、私たちの親友である犬たちは私たちが望めば、いつでも「一緒にいてくれる」存在なのだとつくづく感じます。「この私といつも一緒にいてくれて、本当にありがとう」この二つの作品を見た後、私は心の中で“うちのグロミット”にそうつぶやきました。 | ||||