DRS. FOSTER & SMITH. U.S.A. PRICE: $ 25.98

 『デンタル・ケア・システム』アメリカ、ドクターフォスター&スミス社製。サイズ:22 cm ×18 cm ×5 cm(ケース:収納時)、内容:(1) デンタル・クリーナー(ケース上右)/ 容量:237ml (2) 歯ブラシ(ケース上中央)(3) 歯石予防歯磨きペースト(ケース上左)/容量:141g (4) 口臭予防スプレー(ケース下中央)/容量:120ml。価格:$ 25.98。これは犬用の歯磨き+マウス・クリーニングのセットです。このデンタル・ケア・システムの使い方は、1.まずデンタル・クリーナー(液状)を愛犬の口に少量注ぎ指で歯と歯ぐきをよくマッサージします。さらに少量を歯ブラシに付けてブラッシングをし、歯垢や汚れを落としやすくします。2.次に歯石予防歯磨きペーストでよくブラッシングをし、歯垢を落とし、歯石を付きにくくします。3.仕上げに口臭予防スプレーを愛犬のお口にひと吹き。これでデンタル・ケア・システム3ステップの完了です。アメリカにはこのような犬用のデンタル・ケア商品がたくさんあります。これは特に日本と比べると“歯”にとても気を使うアメリカの国民性の表れだと思います。よくアメリカの映画やドラマで歯の矯正をしているティーンの子どもや、やたらデートの前に口臭スプレーを愛用している人達を見かけます。このようなお国柄ですから愛犬の歯のお手入れにも人一倍熱心なのでしょう。 ところで私たち人間にも犬の歯と書いて「犬歯」(糸切歯)という尖った歯があります。英語でも犬歯のことは“dogtooth”と言います。この“歯”(tooth-teeth[複数])という言葉を調べると面白いことに気がつきます。歯(teeth)という言葉には日本語にも英語にも人の感情と関係した言いまわしが多いのです。例えば、「歯が浮く」=put a person's teeth on edge、「歯を食いしばる」=set one's teeth のように、英語でも“teeth”という言葉を使って表現します。ちなみに上あごの犬歯のことを英語では“eyetooth”(=目の歯)と言いい、「非常に貴重なもの」という意味もあります。“歯”も目と同様、感情表現と密接に関わっていることは日本もアメリカも同じようです。犬も“歯”をむき出して威嚇の表現をしますね。蛇足ですが、辞書を調べていたらとても可愛い表現を見つけました。よく本のページにしるしを付けるためにページの角を折ることがあります。そのことを“dog-ear”(=犬の耳)と言うそうです。さてこの商品、人間用顔負けのデンタル・ケア・システムですが、さらにこの会社の姉妹品には「糸ようじ」ならぬスポンジが先端に付いたようじ=デンタル・スポンジまでありました。脱帽。
雑誌『WAN』(ペットライフ社刊)1995年12月号掲載