BRYDON. ENGLAND PRICE: $ 28.95

 イギリス、ブライドン社製:ウォーク・ライト。全長約47cm、重量約250g、素材:スチール+プラスチック。価格:28. 95ドル。この商品は中型犬から大型犬用の「脚側歩行用リード」です。
この棒状リードが飛びつきを防ぎ、イヌを常にあなたの左側の正しい位置に置き、理想的な散歩スタイルを保ちます。また、女性でも楽に使えるほど軽く、しかもしっかりとした持ち手がイヌのひっぱりに対しても最大限のコントロールを可能にします。指先のところにある引金で、首輪に付ける止め金を手元で開閉することができます。この機能的なリードは実用新案を取っており、デザインは意匠登録されています。紳士の国イギリスの製品らしく、ステッキを彷彿させる美しいデザインのこのリードを持つと、自然と背筋が伸び、イヌを連れて歩くシルエットがとても美しくなるような気がします。
 ところで、イギリスではステッキなどの紳士の装いを始めとして、常に社会の流行を作っていったのは貴族であったと言われています。たとえば「スポーツ」には元来『貴族階級の気晴らし』という意味がありました。そしてその代表的なものにハンティングがあり、その発展の中では多くのイヌが改良されていきました。この“改良の歴史”には賛否両論ありますが、ある意味ではそのおかげでイヌは人間社会の中で共生し続けられたとも考えられます。さて、当時の貴族階級にとってのスポーツ精神とは『リチュアル(儀式性)&リスク(危険性)』であったそうで、スポーツを単なる金持ちのお遊びと考えてはいけないのです。それは、一般人には想像すらできないような、豊かで安定した環境の中で培われた「心のゆとり」から生まれるチャレンジ精神。だからこそ彼らは危険を楽しみながら、その「気晴らし」に取り組んだのです。
 何かと余裕がない日本人には、危険を楽しんでとは言えませんが、「一生懸命に気晴らしするゆとり」が必要なのではないでしょうか? なぜなら文化はそこから生まれるのですから。まずは自分の愛犬と散歩でもして、あなたのゆとりを見つけてみましょう。
雑誌『WAN』(ペットライフ社刊)1995年3月号掲載